高1時のキーワードが土台作りなら、高2時でのそれは、量、ということになります。解り易い例を挙げると、やはり英語になるのですが、最近の中学校の英語は難化した、とよく言われています。事実です。しかし、それでも、単語数が2000を越える検定教科書はありません。これに対して、旧センター試験や共通テストで読解に必要とされる語彙数は5000以上と言われています(共通テストにおいては今後増加すると予想されています)。私立大学の上位や国公立の二次試験になると、更に、多くの語彙数が必要となります。
ここで、話を少し脱線させて下さい。中学校で習う単語や熟語の2倍・3倍の数を高校で習得しなければ、上位の大学に合格することはできない、と先述しましたが、これはある意味当然のことです。皆さん、高校に入学されて、気付かれたと思うのですが、高校の英語の授業数は6時間から8時間(高校により多少の違いはあります)、中学時の倍です。それが、入試の配点にも反映されています。つまり、ほとんどの試験で英語の配点が大きいと言うことになっているのが現状です。
英語と言う教科は、時間がかかります。どんな人にとっても。これは、数学や物理で、理解の速い人が短い時間で理解し難問さえも解いてしまうことがあるのに、英語ではその度合いが少ない、ということを意味します。世の中には、理解の速い人もそうでない人もいます。しかし、英語という教科の特性として、努力したものが報われると言える側面があるのも事実です。そして、配点が最も大きいのが、英語なのです。
つまり、英語という教科そのものが、高校の量の多さの象徴なのです。少し、遠回りをしましたが、本稿での結論は、高2生では大変な量の学習内容が用意されており、その中心は英語である。もちろん、高2での学習内容が多いというのはどの教科・科目には当てはまります。
理系の科目は、解るまで徹底的に、そして、文系科目は、極力、まる暗記を避け、理解すべきところは理解を促し、暗記すべきところはその能率の良い方法を伝授する。これが播磨塾の基本方針です。
高3になると、受験勉強に特化しなければなりません。そのためには、高2の間に教科書の内容を一通り終えておかなければなりません。そのためには、解らなくなった科目をそままにしておくと、大変なマイナスになります。万が一、自分の行きたい大学学部の試験に必要な科目を高校で選択していない人がいるなら、そんな人を助けることのできるもの、それは、学習塾しかないと思われるのです。

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