ここでいう大学受験とは、ペーパーテストのことであり、具体的にいうと国公立・私立の一般試験、私立の公募試験のことを意味します。(AO入試・指定校推薦は本稿では対象としません。)播磨塾では毎年、大学入試説明会を行うことが恒例となっています。そこで各大学の担当者の方が、異口同音のことを発言されます。
「大学入試の合格者とはその入試の合格点に達した人のことであり、高校における成績の良い人のことでもなければ、模試の偏差値の高い人のことでもありません。」
当然のことです。それが受験のルールなのですから。
ここで受験勉強とはどういうものかということを冷静に考えてみます。受験勉強とは、大学に合格するための勉強であり、試験当日合格点に達するための勉強です。高校の定期テスト、模試の偏差値、志望大学の過去問での獲得得点数をそれぞれの合否との相関関係を考えてみると、最も関係が深いのは獲得点数、次に模試の偏差値、定期テストの順です。つまり受験勉強を始めるということは普段の学校の勉強とは別に大学入試で点を取るための勉強を始めるということです。では、受験勉強の着手とは何をすべきなのか。“志望校の問題を一度やってみる”です。まず対象となる相手がどんなものか知ることです。「敵を知り己を知れば百選危うからず。」学校の教科書のメニューが終わった時点でチャレンジしてみるのです。(学校によって教科書の終わる時期が異なるという問題は存在します)やってみてわからないのは当然です。自分の志望する大学がどのぐらい難しいのか、どのぐらいの問題の量なのかを実感することが目的です。敵=過去問がどんなものかを知ったら、次は己=自分の勉強の状態を知ることです。最もいい方法はまず単元を決めてとことんやってみることです。一生懸命やればやるほど、想像していたよりできない、つまり厳しい現実を実感することになるはずです。また、信頼に足る先輩に経験を聞くのもいいでしょう。
しかし、皆さんの経験も先輩の経験も個人の情報です。中立な情報を提供し、客観的アドバイスをする。これは難しい仕事です。私達は、皆さんが受験勉強を開始する前に、志望校の傾向、勉強のやり方について徹底的に検討します。まずは受験という現実と向き合いしっかりと話し合うことが大切と考えています。
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