5年程前に強く申し上げたのですが、近年浪人と言う行為は全くマイナスのイメージが無くなりました。バブルの頃は、時間内に仕事ができなければ評価できない、と言う決まり文句がありました。よって、浪人はその典型とされ、あまり評価される行為ではありませんでした。
しかし、近年では、若者に粘りがないことの方が問題視されるようになりました。現役で適当な結果で手を打つのではなく、納得するまでやり抜く、浪人して志望している大学に合格するという行為が評価されるようになったのです。物事を最後までやり抜くことができた、と言う評価と私は解釈しています。
上記の内容は、以前にも述べました。
しかし、より単純に申し上げたいことがあります。50年前は、高卒・中卒は金の卵と言われました。しかし、今の時代に、言い換えると、付加価値が求められる時代に、高校を卒業した18歳の彼・彼女が即戦力になる分野は限られています。また、あった場合でも、どれ程の付加価値を生み出すことが可能なのか、同一人物が大学で勉強し社会のことを少しでも理解してから、社会に出た方が、本人のためにも、社会のためにもなるのではないか、と思うのは、私だけでしょうか。

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